離婚相談を受けていて、婚姻破綻を自己流に解釈している人が多いことに気づきます。
自己流解釈は、第三者には通用しないことが多いため、離婚を進めるにあたり矛盾が生じてしまい行き詰る恐れがあります。
このようなことを避けるためには、きちんと客観的評価を理解することが大切です。
1.婚姻破綻の時期
基本的に婚姻破綻の時期は、別居時とされています。(単身赴任や介護のためにやむを得ず別居している場合を除く)
このことから、別居直前の夫婦の不和とその原因となった一方配偶者の有責行為が重要なのであって、
結婚式や新婚旅行の言動や、以下に記載した「夫婦円満を示唆する事情」より前の出来事は重要ではないし、婚姻破綻の時期としないほうが無難です。
2.夫婦円満を示唆する事情
子どもの誕生・自宅の購入・夫が妻に家計を任せている、食事の支度をしてもらっている、衣類の洗濯をしてもらっているなどが挙げられます。
これらがありながら、婚姻関係が破綻していると言っても矛盾が生じてしまうのです。
特に有責配偶者で離婚を望んでいる方に、このような傾向が多いように思いますので、意識して客観的評価をしてみるか、離婚相談を利用して意見を聞いてみて下さいね。