東京弁護士会2014年1月号のLIBRAの特集「親の紛争が子どもの発達に与える影響−離婚・面会事件における留意点」がとても良い記事で共感できましたので紹介させていただきます。
http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2014_01/p04-21.pdf
この特集は、親との関係が子供に与える影響について、症例を交えながら、児童思春期精神科医の視点で説明されています。
離婚が子供に与える影響だけに限らず、現在の親子関係に疑問と危機感を感じて悩んでいる方は多いものです。そういう人の場合には、その対処の選択肢の1つとして離婚を視野に入れていることがあります。
また、離婚や別居で離れている親子の面会や親権の問題において、相談者から、「子どもの本心はどうなのか、同居親に遠慮して表現している言葉の裏の本心をくみ取ってもらうためにはどうすればよいのか、同居親に考え直すきっかけを与えたい」という声をよく聞きます。
そういったときに、この特集を使うと良いかもしれません。
以下、この特集の説明文から一部抜粋。
『離婚が子どもにとって重大な喪失体験であること、喪失体験から立ち直り、精神が再生していく過程において、親権者の子どもへの接し方、親権者自身の精神状態が大きく関わること、時に親権者が子どもに服従を強いていること、その服従や親権者への忠誠心が喪失体験からの再生を阻害することがあるなど、離婚から立ち直ろうとする子どもの精神の構造と親の関わりについて非常に論理的かつ明快に解説されています。』