2006.05.29午後22時から日テレで、「カラダで稼ぐ女達」という放送をしていた。
その中に出てくる女達は、皆親が離婚しており、非監護親との交流がないということであった。
ある18歳の女の子は、「お金が欲しいから、お金持ちになりたいから」風俗を始めたという。
取材者が、「お金を稼いで何がしたいの?あなたの夢はなに?」と聞くと、「お母さんに家を建ててあげたい」と言った。
取材者が、「貴女自身の夢は?」と聞くと、「私は別にない…。」と言った。
コメンテーターとして伊藤四郎さんが「こんなことをして稼いだお金を親が喜ぶのだろうか?自分だったら嬉しくない。」と言っていた。
私は、一般の方のものの見方は伊藤四郎さんのようなんだな、と思った。
このような正当にみえる発言がこの子を苦しめる。
この18歳の子にとっての一番の夢は「お母さんが喜ぶこと」なのであり、「嬉しくない」などと言われたら、ショックだろうなと思った。何を目標に生きていけばよいのか分からなくなるかもしれないとも思った。
言葉では、表現しにくいのだけれど、離婚家庭の子ども達には少なからず、親の夢がかなうことが私の夢、親が喜ぶことが私の喜び、という子がいます。
自分自身の夢や希望は、二の次であり、自分自身の希望を一番にした場合には罪悪感すら覚えます。
子どもがいて離婚をお考えの方、親の離婚は子どもが成人後も深刻な影響を与えることがあります。
離婚後の子どもとの関わり方を、配偶者とよく話し合って下さい。
子どもの一番の希望は、「親が喜ぶこと」です。
親も「子どもが喜ぶこと」を一番に考えることはできるはずです。
元記事/2006.05.30 Tuesday/ 阿部マリ