「離婚と親殺しの接点は」
という東京新聞の記事がありました。
親殺し事件が離婚家庭であることが続いたため、「離婚と親殺しの接点は」という題名がついているものです。
実際には、離婚=問題児となるわけではありません。
離婚を進めていく過程や離婚後に親が大人として対処していれば子どもに与える影響を低く抑えることはできます。
しかし、親が大人になりきれず、子どもを巻き込んでしまった場合には、子どもは重要な意思決定を強要されながらも自分自身に何の力もないことを知ることとなり、無力感に打ちひしがれます。
夫婦はもともと他人ですから、互いの誹謗中傷を行うことが多々ありますが、子どもにとってはどちらも肉親であり、片方を否定するように強要されれば(もしくは共感を強要されれば)、子どもは自分自身の半分を否定することに繋がります。
心の半分を否定しながら生きること、心の半分を殺して生きることが、どれほど辛いことなのか、大人たちは冷静に考える義務があります。
自分達の権利ばかり主張せず、まずは子どもの親として、冷静に大人として対処しましょうね。
元記事/2006.08.31 Thursday/ 阿部マリ