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離婚と子ども(3)9〜12歳


『激しい怒りはさまざまな暴力に発展することがある。離婚した夫婦のあいだで身体的な暴力がふるわれることはまれである。しかし、子どもの奪い合い−夫婦間の暴力に代わる行為−は珍しくない。そのほか、より間接的な暴力の形態として、絶え間なく続く争いの場で子どもが武器として利用され、もとの配偶者に対する復讐の一環として傷つくままに放置されることもある。』


この年頃の子どもは親に全面的に依存して自分を支えており、あたかも親が支える舞台の上で自分の生活を演じているかのようである。
子どもはこの舞台の上で学び、遊び、処世術を身につける。
そして、離婚という事態に直面した子どもは、舞台が崩れ落ちて、いまの生活と将来の計画が台無しになるのではないかという強い不安に襲われる。
彼らの行動もまたこのような不安を反映している。
この年頃の子どもは、両親が離婚したことに強い怒りを感じることが多く、離婚の原因をつくったと思われるほうの親にたいしてとくに激しい憤りを感じる。
さらに、悲しみ、疑念、強い孤独感、無力感にもとらわれる。
彼らは、心細い思いをしているうえに白黒をはっきりさせたがる傾向があるために、夫婦間の争いで子どもを味方につけようとする両親の甘言に釣られやすい。
調査では、一方の親がもう一方を侮辱したり困らせたりしようという不純な動機のもとに子どもと手を組む場合、その子どもはほとんどがこの年頃だった。
この年頃の子どもはまた、悩んでいる親を心から気遣い、うまく手助けできるようになることもある。
親に愛情、優しさ、同上を示すこともあれば、自分がたえず世話を焼いてやらないと親がだめになってしまうと感じることもある。
困難な立場にある親に対して大人顔負けの役割を果たし、精神的に疲れている子どももいる。
この年頃の子どもは、身体の異常−たいていは胃痛や頭痛−を訴えることがある。
友人関係がうまくいかなくなったり、万引きなどの非行に走ったりするほか、成績が急に下がることも多い。
彼らはまた、親のデートや性行為を目にすると過剰反応するおそれがある。

(セカンドチャンス離婚後の人生、ジュディス・S・ウォラースタイン著、草思社)

小学校の中学年から高学年にかけての子どもにPASのような言動が多く見られます。
非監護親を憎み会いたくないという。非監護親のことを「あいつ」とか「あんなやつ」などと呼んだりします。
私の知っている男の子は、母親のことを「あいつ」「あんなやつ」と憎んで毛嫌いしていましたが、成人するころになるとその親の幸せを願う思いやりのある子どもになっていました。
「あいつ」「あんなやつ」と言っていた頃は、周りの人達にも声高に「あいつ」がどれほど悪い人間かを言いふらしていましたが、これもやり場のない怒りだったのでしょうか、悲しくなります。
今では、母親の新しい家庭に迷惑がかからな いような範囲で連絡を取り合っています。彼にとって、もう母親は怒りをぶつけられる存在ですらなくなったのか、彼が怒りを消化(又はあきらめ)したのか、彼は自分よりも母親を気遣うようになり、いずれにせよ彼は大人になったのです。

阿部マリ

日時:2010年12月13日 12:03
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