権利と義務をしっかり確認
サイトマップ
男の離婚相談/阿部オフィス
営業案内

トップ │ お客様の声 │ アクセス │ 料金表 │  お問い合わせ  │ お知らせ │

父の暴力に複雑な思いを抱く小4と小2の兄弟


親の暴力に子どもは混乱します。

いつも怖いわけではなく、優しいときもあるので、子どもは親の愛情を追い求める気持ちを持ち続けます。

本ケースでは、父・母・子どもらが、暴力を振るう父についてそれぞれ別の解釈をしていることがわかります。

阿部マリ


家裁月報63-12-127

父が、母、長男(小4)、二男(小2)に激しい暴力を振るったことをきっかけに、母子が家を出る形で別居をしている。

母は、子らは父から受けた暴力による恐怖心から、父を拒絶していると主張した。

父は、母子に暴力を振るったことを認めて母子に謝罪の意向を示すものの、母子に暴力を振るったのは数回程度であり、それと比べようのないほど子らと遊んでやるなどして良好な父子関係を築いてきたと述べ、子らが父を拒絶することなどあり得ないと主張した。

子らは、母から調停の話を聞いており、父が反省していないと母から聞いていると述べた。

調査官から、父が暴力を振るって悪かったと述べていたことを伝え、子らに会いたい、謝りたいとも述べていたことを伝えると、子らは驚いた表情を浮かべた。

そして、「嘘やと思う。ごめんとか謝ってもまた暴力があると思う。」と述べつつも、その後、父との楽しかった思い出などを語り、父とは会いたくないが、心の一部分には会いたい気持ちもあると語った。

このケースでは、子らは、父が暴力を振るったことを悪いと思っておらず、子らと会う考えもないと思っていたようであった。

同居親からの情報により、父に対して拒否的感情を強めたり、父から見捨てられたという傷つきを抱いていたと推察される子らに対して、調査官が把握している情報を伝えることによって、子らが父への親和感情を思い出す余裕が芽生えたと考えられた。

調査の結果

子らは、@父の暴力に恐怖や理不尽さを感じ、父の顔色をうかがって生活することが辛かったこと、

Aこれまで父は謝罪と暴力を繰り返してきたため、今の謝罪が本心か疑わしいと思っていること、

B父に会ってみたい気持ちはあるが、今は会いたくない気持ちの方が大きいこと、

C父は二度と暴力を振るわないでほしいこと、

D父に@〜Cの内容を伝えると怒られるのではないかと不安に感じていることなどを語った。

調査では、子らの中に暴力を振るう否定的な父親像が大きく存在する一方で、父に対して親和感情を有していることも確認できた。

このため、父が調査結果を受けて暴力行為の結果や影響を振り返り、子らに配慮した対応ができるならば、試行的面会交流の実施を調整して、子らの中にある否定的な父親像の修正を図ることが子の福祉につながると考えた。

また、父の過去の暴力行為の内容や程度、父の性格・行動傾向に照らして、父がそうした振り返りを行うことは可能と判断した。

フィードバック

父母に調査報告書の謄写請求を促し、調停期日前に調査報告書を読んでもらい、さらに、調停期日に口頭でフィードバックを行った。また、数回の調停期日を受命して父母に個別に面接を行った。

調停期日には、子らの心情を中心に、父に直接伝えて検討を促したいと考えていた点に絞って調査結果を返した。

フィードバック直後、父は子らが抱く父親像や暴力に対する受け止め方が自分の予想と違っていたとして、ショックや戸惑いの表情を隠せない様子であったが、以後、暴力行為を軽んじる発言は見られなくなった。

また、面会交流の実施を性急に求めることは適当でないと思うとして、母子の状況に配慮しながら調停を進めていきたいとも述べた。

その後、調停期日を重ねる中で、父は暴力行為を全面的に認め、子らに拒まれるのではないかと怖くなり、子らの写真を直視できないでいるなどと心の内を明かした。

また、当初は母に対する意地や自分をひどい父親と認めたくない思いから、自分の非を認めずに暴力を過小評価する発言をしていたと振り返った。

このように、父は、母の言葉では自らの暴力行為を十分に省みる姿勢に至らなかったものの、子らの心情を知ることで、子の福祉を配慮しようとする姿勢が生まれ、自らの非を認められるようになった。
子の調査を行わなければ、主張は平行線のままであったであろう。

また、子の心情を十分に汲み取らず、言語的に表明された意向のみを聴取するという姿勢で臨んでいたならば、子が父を拒否しているという結果ばかりが前面に出てしまい、父は母が子に言わせているなどと反発して調査結果を受け入れず、父母の対立が激化又は長期化していたおそれがあったと考える。

日時:2012年5月17日 16:20
Entries of this Category

電話・面談相談予約
初回1000円メール相談実施中
最新情報
新着情報もっと見る

離婚相談

相談方法
お支払方法
メール相談フォーム
相談予約フォーム
電話で相談のお申込み

事務所紹介

お客様の声
料金表
阿部オフィスの紹介
業務案内
メディア掲載
特定商取引表示
ブログ記事一覧

Mari Abe