フランスには、「市民連帯契約法」通称PACSという結婚に準じる独自の契約があります。
結婚に準じていますが、ひとりの一方的な決断だけで、契約解消ができること、双方が自動的な遺産相続者とはならないという点が結婚との大きな違いだけれども、健康保険や税金面では、婚姻関係とほぼ同じ優遇措置を受けることができるという。
この制度、うらやましいと感じた方は多いのではないでしょうか?
日本では、結婚=扶養義務に縛られ、離婚をしたくてもできない人の相談が後を絶たず。
結婚という権利の上に胡坐をかいてしまい、結婚が人と人との愛情と思いやりから成り立っていることを忘れてしまっているパートナーもいます。
人間の気持ちは流動的なものであり、縛りつけることはできません。
他人が一緒に生きていくわけですから、互いの違いを乗り越え、一緒にいてよかったと思えるよう努力すること、また、権利を主張する裏には当然義務があることを再認識することが必要なのだと思います。
元記事/2007.08.29 Wednesday/ 阿部マリ