【58】審判前の保全処分として子の引き渡しを命じる場合には、審判前の保全処分により子の急迫の危険を防止するため必要があることを要するなどと解した上で、本件ではこのような疎明がないとして、未成年者らの監護者を仮に相手方と定め、抗告人に未成年者の引き渡しを命じた原審を取り消し、相手方の申し立てを却下した事例
東京高決平成28年6月10日　審判前の保全処分(子の監護者の指定、子の引き渡し)審判に対する抗告事件---12号91頁

【59】強制執行を保全し、又は子その他の利害関係人の急迫の危険を防止するために必要があるときの要件を充足するものでは無いとして、抗告人から相手方への未成年者の仮の引き渡しを認めた原審判を取り消し、申し立てを却下した事例
東京高決平成27年2月26日　審判前の保全処分(子の引き渡し) 審判に対する抗告事件---8号83頁