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離婚が子どもに与える影響を調べてみると、BPDやPASなど共通する要素が多々見受けられます。 離婚そのものが与える影響というよりも、親としての子どもへの係わり方が重要であると考えられます。 |
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◆【小児発達モデル】乳幼児の心理的誕生―母子共生と個体化 精神医学選書 《分化期(生後5ヶ月〜8ヶ月)》
《練習期(8ヶ月〜16ヶ月)》
《再接近期(16ヶ月〜25ヶ月)》 子どもが独自のアイデンティティを認識するようになる時期。親に再接近して自分を受け入れてほしいという欲求を通じて、親も他の人たちも、自分とはべつの実態を持つ人たちであることへの認識がつくられていきます。
《対象恒常性の段階(25ヶ月〜36ヶ月)》
◆【離婚と子ども…父親の不在】 離婚後の家庭は、圧倒的に母子家庭となっています。 育児に関して、父親と母親が同等に係っている状況では、離婚は子どもにとっていっそう辛いものとなります。 このような状況で育った子どもにとっては、離婚に伴い失うものが大きく、打撃となります。 離婚の影響を考察する研究は、就学前の子どもに、見捨てられることへの不安に裏付けられた強い失望感、困惑、退行、極度の分離不安が見られることを共通して報告しています。 思春期・青年期に抑うつ状態に陥ったり、反社会的な態度を示すこともあります。
非監護親が、自分の孤独感と喪失感を癒すために子どもと過ごす時間を増やしたいと要求することがありますが、母親と父親の狭間で、子どもが両親の恨みや苦しみを受け止める役目となってしまうことがあります。
離婚後も、子どもに係わりつづけるのであれば、親としての責任と自覚をしっかりと持ち、自分の再婚などがあっても、継続して係わり続けることが重要です。
親権争いなどの場合、子どもが裁判所に引っ張り出され、陳述を強要されることもあります。このような状況では、子どもは圧倒的な無力感(自分の陳述にかかわらず争いが続くこと)もしくは、自分の力に酔う(陳述の内容が争いに影響を及ぼすこと)のいづれかの気持ちになることがあります。 また、どちらからも見捨てられるような不安な気持ちにもなります。
《父親不在症候群》 母子家庭となった母親は、自分が理想的な親となってその埋め合わせをしようと努力し、子どものあらゆる面に気を配りますが、そのため、子どもは必然的にアイデンティティを発達させることが難しくなります。男性モデル(父親)がいない母子の関係は、緊密になりすぎて健全な分離を損ねることもあります。 母親は、たいてい不在の父親役まで補おうとしますが、実際には父親不在のかわりを果たそうとするのは子どもの方であることがめずらしくありません。父親がいないという状況のもとでは、母子の共生の度合いが大きく増幅されます。子どもは母親を理想化して見ながら、いつでもその母親を喜ばせたいという幻想を抱いて成長し、他方、母親の方も子どもにいつまでもしがみつきながら、子どもの成長と個体化を阻むことになるかもしれません。
《自己愛的な親》 自己愛的な親は、子どもを独立した1人の人間としてではなく、自分の分身もしくは、所有物として捉えてしまうため、子どもは情緒のない係りに苦しんで、肥大化した自己愛、子ども返り等の防衛機制を用いたり、自己概念を失ったりするといった問題が生じてきます。
◆【児童虐待】 虐待の中でもいちばんひどいのがネグレクト、無視することであるといわれています。
《身体的虐待を受けた児童にみられる特徴》 無気力、抑うつ、親しい対人関係を築けない、多動や激しい癇癪などの行動上の問題(ADHD など)、衝動性のコントロール機能の弱さ、攻撃性、同世代の仲間とうまく係り合いをもてない問題等。
《子どもへの精神的虐待》 ・蔑み:つねに子どもの成し遂げたことをけなし、間違ったことを何倍にも誇張して責めたてる。やがて子どもは、自分はどうしようもない価値のない人間だと思い込む。
・無関心:子どもの成長に関心が薄く、必要とされるときにも愛情を与えない、精神的なかかわりを持たない態度。
・支配:子どもを支配するために脅しを利用する。
◆【BPDの小児期の家庭環境】 両親の不在や無関心、親との長期間の別離、拒絶、愛情飢餓、常習的な虐待(中でも深刻なのがネグレクト)など。また、親が不幸だという姿を子どもに見せ続けている(あんな人と結婚しなければよかった、この結婚は失敗だった、など子どもに不幸な親像をみせるということも虐待の一種です。)、家族の悪口を子どもに聞かせるなど。 0歳から5歳くらいまでの幼児に必要なのは、親との基本的信頼感であり、この関係に安心感がもてないと、不安や不信が克服できず、その後遺症は思春期にやってきます。
《BPDと虐待》 BPDの人が受けた虐待は、精神的虐待の割合が多くみられます。 精神的虐待(言葉による虐待と心理的な虐待)にくらべれば、身体的虐待のほうが過激な性質を持っていますが、精神的虐待を受けた子どもは、自分を尊重する気持ちを完全に失ってしまうこともあります。 |

