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面会交流のしおり(名古屋家裁)

子どもは親の離婚に翻弄されます。
しかし、離婚は夫婦の別れであって、親子の別れではありません。

子どもは愛情をいっぱい受けて育ちます。

100の愛情が90になっても、子どもはショックを受けるものです。

家族がうまく機能していたときは、父母や祖父母、親戚や友人関係など、子どもを取り巻く環境は愛情に満ちていたものと思います。

十分に愛された子どもは、自分も周囲も信頼する自己肯定感を身に着けます。

ところが、別居や離婚によって、子どもを取り巻く愛情の環境は変化してしまいます。

その喪失感をいくらかでも軽減させ、子どもの自己肯定感を手助けしていくのが面会交流です。

面会交流が民法に明文化されてから、面会交流に対する認知度が高まってきたように思います。

家庭裁判所でも、面会交流させるべきという前提の上で、調停や審判が進んでいるようです。

そんな中、名古屋家裁が「面会交流のしおり」を作成しました。

以下、名古屋家裁のHPに掲載されている説明文章です。

〜ここから〜

「面会交流」とは,子どもと離れて暮らしている親が,定期的に子どもと会って,話をしたり一緒に遊んだり食事をするなどして交流することをいいます。

 名古屋家庭裁判所では,「面会交流」をスムーズに行い,長続きさせるために配慮していただきたいことを「しおり」にしました。

  「子どもにとって何が幸せか」を考え,子どもが成長するまで面会交流を続けていけるように,子どもと一緒に暮らしている親に配慮していただきたいことと,子どもと離れて暮らしている親に配慮していただきたいこととを分けて説明していますので,ご覧ください。

〜ここまで〜


「面会交流のしおり」ダウンロードはこちら。

H24.4.1menkaikouryu.pdf




韓国の養育手帳

離婚のことを子どもにどのように伝えたらよいのか悩みますよね。

タイミングやシチュエーション、何を説明すればよいのか、考えればキリがありません。

韓国には、離婚した父母に配布される、『子どもとの健康な出会いのための養育手帳』というものがあります。

その中に、子どもへの離婚の伝え方が記載されています。

参考になさってみてはいかがでしょうか。



親の紛争が子どもの発達に与える影響

東京弁護士会2014年1月号のLIBRAの特集「親の紛争が子どもの発達に与える影響−離婚・面会事件における留意点」がとても良い記事で共感できましたので紹介させていただきます。
http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2014_01/p04-21.pdf

この特集は、親との関係が子供に与える影響について、症例を交えながら、児童思春期精神科医の視点で説明されています。

離婚が子供に与える影響だけに限らず、現在の親子関係に疑問と危機感を感じて悩んでいる方は多いものです。そういう人の場合には、その対処の選択肢の1つとして離婚を視野に入れていることがあります。

また、離婚や別居で離れている親子の面会や親権の問題において、相談者から、「子どもの本心はどうなのか、同居親に遠慮して表現している言葉の裏の本心をくみ取ってもらうためにはどうすればよいのか、同居親に考え直すきっかけを与えたい」という声をよく聞きます。

そういったときに、この特集を使うと良いかもしれません。

以下、この特集の説明文から一部抜粋。

『離婚が子どもにとって重大な喪失体験であること、喪失体験から立ち直り、精神が再生していく過程において、親権者の子どもへの接し方、親権者自身の精神状態が大きく関わること、時に親権者が子どもに服従を強いていること、その服従や親権者への忠誠心が喪失体験からの再生を阻害することがあるなど、離婚から立ち直ろうとする子どもの精神の構造と親の関わりについて非常に論理的かつ明快に解説されています。』



別居後自宅の鍵を替えられて不安になった子ども【調査官が調査をする事例】

別居後に、自宅に残った配偶者が鍵を付け替えることは非常に多いものです。

不在中に一方配偶者が入った形跡があることに恐怖心を感じるようになり、次第にその恐怖感は増していき、常に緊張状態となり、精神的に耐えらずに鍵を付け替えるのです。

夫婦の信頼関係があるときは問題にならないことでも、一方又は双方が離婚を希望している状況で信頼関係などあるはずもなく、鍵を付け替えるのも致し方ないと思います。

しかし、この自宅の鍵を付け替える行為について、大人とは別の受け取り方をする子どもの心を、本件の調査官調査で知ることができます。


阿部マリ



子の深刻な状況に気づかない親【調査官が調査をする事例】

やるせない気持ちになる事例です。

調査官の家庭訪問の際に、わずか9歳の長女は調査官を自室に入れて、鍵を掛けた上で、「これまで、夫及び妻から体罰を受けてきたこと、現状はとても辛いこと」を具体的な出来事も交えながら話しました。

しかし、夫と妻は、子の調査結果を聞いても、これを相手を非難する材料としか扱わず、調査報告書に記載されたお互いの陳述内容を非難することに終始し、長女の心情や問題を省みることはありませんでした。

似たもの夫婦なのでしょうか、それとも辛い状況が続いて視野が極端に狭くなっているのでしょうか。

いずれにしても、長女の気持ちに配慮できる程度に気持ちの余裕がもてるよう、紛争の終結と生活の安定を取り戻すよう努力するしかありません。


阿部マリ




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